「名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件」白井 智之 宗教 VS ロジックの行方は!?

ミステリー

あらすじ

奇蹟 VS 探偵!
ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか?

病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。
調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。
奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか?
圧巻の解決編一五〇ページ!
特殊条件、多重解決推理の最前線!

読むに至った経緯

どんでん返し系のミステリー小説を探していた時に帯にどんでん返しと書かれており面白そうだったのと、本格ミステリ本屋大賞を受賞していたため、間違いないと思って手に取った。

感想

5.0

最高だった。

無駄のない話の構成になっており、最初から最後の最後まで楽しむことができた。綿密に練られて書かれた本という印象で、どのように話を作っているのだろうかと思うほど見事に感じた。圧倒的な密度。宗教によって奇蹟を信じる信者が、宗教とロジックの狭間でがんじがらめになってしまうのだが、この状況を生み出した著者に脱帽。解決編では読む出が止まらなかった。

最近流行っている多重解決系ミステリの中でも抜きんでている。読んで絶対に後悔しないと思う。

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