「方舟」夕木 春央 大どんでん返し！？

あらすじ

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?

大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。

タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。

読むに至った経緯

ミステリーの王道であるクローズドサークル系のミステリで、数々のミステリランキングにランクインしていたことから、これは間違いなく面白いだろうと思って読んだ

感想

5.0

間違いなかった。読みやすさはもちろんのこと話の展開もスムーズでどんどん引き込まれた。最後の最後の展開には驚嘆。読み終わった後は、こういう展開になるとは思いもよらず、読後感でいっぱいに。伏線などの確認のためもう一度読み返したくなる作品。

最近は複雑なミステリが多い中で割とシンプル目だと思うので読みやすさを求める人やどんでん返し系の小説を求めている人にはお勧めしたい作品。