「地雷グリコ」青崎 有吾

ミステリー

あらすじ

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!

射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。

読むに至った経緯

出張のお供として飛行機の中で読む作品を探していた時に、第24回本格ミステリ大賞を受賞した作品ということで発見して読むに至った。

感想

4.5

高度な言葉遊びによる頭脳戦という印象で、劣勢のルールの中でどんな風に勝つのか次がどんどん気になるような作品で面白かった。ルールの中で想像もつかないようなアイデアをぶつけ合って勝負する展開がとても楽しくわくわくさせられた。ルールの中での頭脳戦というと「嘘喰い」のような作品が思い当たるが、「地雷グリコ」では、高校生が主人公で全体的にカジュアルな雰囲気のためより親しみやすい。また個性的なキャラクターが出てくるのも魅力的で、特に主人公の女子高生の頭の回転の速さや破天荒チックな立ち振る舞いがとてもよかった。

頭脳戦を楽しみたい方にはおすすめ!

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