結論
HSPの人は、刺激を強く受けやすいと言われています。これは光や音などの感覚情報を受け取る脳の部位である扁桃体が過剰に反応してしまうからです。
扁桃体とは
扁桃体は、脳の側頭葉の内側にある神経核群で、情動や感情の処理、直観力、ストレス反応に重要な役割を果たしています。特に恐怖や不安などのマイナスの感情に関わっており、不安障害などの精神障害と関連していることが知られています。
【扁桃体の役割】
- 外界からの情報を瞬時に評価し、危険か安全かを判断する
- 危険と判断した場合、心拍数や血圧を上昇させ、筋肉を緊張させるなど、身体を戦闘または逃走の状態に備えさせる
- 感情的に強い出来事と結びついた記憶を強化する
- 他者とのコミュニケーションや社会的な相互作用にも関わる
【扁桃体の過剰な活動による影響】
- 些細なストレスに対しても過敏に反応してしまい、慢性ストレスとなって不安障害、うつ、パニック障害といった精神障害につながる恐れがある
- 免疫システムのバランスが崩れて身体と脳に炎症を起こし、免疫力が著しく低下する
【扁桃体の過剰な活動を抑制する方法】
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの薬物療法
- 経頭蓋磁気刺激法(TMS)などの治療法
- ウォーキングなどの運動
- マインドフルネスなどの瞑想法
- コーピングなどのストレス対処法
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